アドベンチャー
子供の頃から、何をやってもダメダメな姉のフォローをしてきた主人公『秋野龍也』は、彼女が所属している、学生の自治を司る『学生会』の手伝いをして毎日を過ごしていた。失敗ばかりで頼りないダメ姉だけど、明るく無邪気で人気者の学生会長、『秋野美弥』。文武両道に秀でる完璧超人で、学生会のまとめ役を務めるしっかり者の副会長、『久我山奈月』。楽しければなんでもOKという破天荒な性格から、いつも騒動を巻き起こす会計、『相葉茉莉』。礼儀正しくいつもニコニコしている優しい後輩で、可愛い妹分の書記、『小日向羽美』。そんな学生会の面々と、忙しくも賑やかな楽しい日々を送っていたある日、ちょっとした手違いで、学生会顧問『槙原理恵子』が...
ベッドに横になりながらなかなか寝付けないでいると、小さな音を立てて部屋のドアが開いて誰かが入ってくる気配がした。「……孝行ちゃん、起きてる?」お母さんの声に布団の中で僅かにビクッと身体を震わせる。やっぱり今日も来たんだ……。「ねぇ、孝行ちゃんってば。眠っちゃったの?」「……起きてるよ」「良かった。ごめんね〜、あの人ったらなかなか眠ってくれなくて」僕の声を聞いて、お母さんが嬉しそうにしながら近寄ってくる。その様子を横になったまま黙って見守っていると、お母さんが当然のようにベッドにあがってきた。「ちょっと遅くなっちゃったけど、始めよっか」どのくらい前のことだっただろうか。「孝行ちゃん、この人がこの前話した宮...
睦月学園――その学園の生徒である「卯花弥生」は信じられないモノを目にしていた。クラスメイトの「鮫島悠姫」が大きな生き物と交わっている姿を……。信じられないような大きな生き物――普段見せることのない顔で喘ぐ悠姫の姿――そんな異質な状況に呑まれ見入ってしまう弥生。絶頂を迎えた悠姫の声に正気を取り戻した弥生はその場から逃げだしてしまう。後日、悠姫に声をかけられる弥生。昨日のことが気になっていた弥生だが、切り出された内容は予想を遥かに超えていた。それは自分と同じように「特殊愛玩動物」の相手になってくれないかというものだった!
大学の教授から紹介されて主人公宅へ家庭教師として通うことになった「佐多明子(さたあきこ)」は、就職がなかなか決まらない就活中の女子大生。この家庭教師を上手くこなせば教授から就職先を斡旋してもらえるとあって、その意気込みは並大抵の物ではない。しかし家庭教師先で待っていたのは、狡猾と言っても言い過ぎではない「少年」だった。明子がこの家庭教師を失敗出来ないことを知ると、あれやこれやと「意地悪」を仕掛けてては勉強の手を止めようとする。可愛いものだと初めは適当にあしらっていた明子だが「意地悪」はやがて「性的な意地悪」に発展し、拒めば「お母さんに言いつけちゃうよ?」と脅迫までしてくる始末。余計なことを母親に吹き込ま...
「あの女……。カミラと交配すれば、強力な亜人種が産まれるはずだ」モンスターたちが覇権を争い、修羅の地と化したラーフィス大陸。強さこそが正義という土地では、種族を越えた戦争が日夜繰り広げられていた。その中でも、グレーターオーガのガリスが率いる亜人種の軍勢はラーフィスでも一目を置かれる存在となっている。しかし彼の力のみではラーフィスに覇を唱えるには足りず、数多くある強豪のひとつの域から脱するには未だ至っていない。一方、ラーフィスに新たなる覇を唱える者が現れる。その名はカミラ・リンデゴア――ドラゴンの力を秘めた亜人種の女性だ。元々ラーフィス大陸には女性が少なく、快楽のために奪い合いに発展することも多い中、彼女...
東京からいくつもの路線を乗り換え、片道3時間。栄えているのは駅前ばかりで、あとは見渡すかぎりのあぜ道という『よくある片田舎』。そこが、僕らの新しい家だった。僕は、父の仕事の都合で東京からこの片田舎に引っ越してきた転校生。前の学園では、妹と揃って「真面目キャラ」として定着していた。誰からも好かれない代わりに、誰からも嫌われない。空気のような存在。妹本人はそれに対して特に不満は覚えていなかったようだけれど、僕は自分を変えられるかもしれない大きなチャンスに、胸を膨らませていた。僕たちの転校は、まるでお祭りのように騒がれた。すぐに出来た友達と、学園生活を満喫する。毎日が楽しい。学校に通うという『当たり前』の中で...
「芸術家には2種類のタイプがいる。表現したい者と、伝えたい者だ」そのどちらも、俺は捨てた。俺、『七海航』は一切の過去を隠し、芸術とは無関係の学園生活を送っていた。だというのに、家庭の事情で芸術学園に転校することになってしまった。全寮制の学園で俺が入ることになった寮―『ドリーム荘』そこには知人他人含めて、4人の同居人がいた。同級生で何を考えているのか分からない水彩画家『綾代かがり』3年ぶりに再開した義妹、声楽を専攻している『七海雛子』ほんわか系幼馴染み、立体造形を専攻している『御堂このか』半分商業プロ作家(エロ含む)、文芸学科の『逢坂鼎』芸術家ってヤツは(その卵も含め)かなり変わってるヤツばかりで、一癖も二...