アドベンチャー
僕が<彼>と出会ったのは、本当に、ほんの偶然だった。もしかしたら、惰性で毎日を繰り返している僕を、<彼>は看過していたのかもしれない。「それじゃあ、また」約束とはいえないほどの気安さで<彼>と別れ、また出会う。会ってすることと言えば、ただ、他愛のない会話。それは宇宙論だったり、宗教論だったり。普段は考えることもないようなことだったけれど、<彼>は博識で、僕にとってはつまらない日常よりもずっと興味深いことだった。そんなある日、<彼>が僕に言った。「そうだ、君にいい物を見せてあげようか?」「これは夢だよ、それも、とびっきりの悪夢」誘われた<彼>の家で待っていたのは、大きな硝子瓶に浮かぶ裸身の女性達だった。<...
一年前にこの町に転入してきた豊岡三恵は、息子・弘樹の引っ込み思案に悩んでいた。新しい環境にも慣れてもいい期間が過ぎていたのに、家にいることが多かった。そんな時、隣家に住む甲山久美から、<互助会>への参加を誘われる。息子の為、そして、暇を持て余す自分のために、参加を決める三恵。しかし、<互助会>は、仮の姿だった………。その、本当の名前は………<ママクラブ>三江を待っていたのは男子たち。宏樹を待っていたのはクラブ員のママたち。息子と同年代の男子たちが集まり、夜の教室で、自宅で、青臭い精液を年上女性たちに吐き出す………異常な空間の中で、三恵は、そして弘樹は………。大好評、ママクラブ・シリーズ第三弾!
「男女実践教育」と銘打たれ、ごく一部の教育機関で実践されているプログラム。「野外学習」。それは、ひとつの教室から始まり、やがて複数の異なる地域へもひっそりと広まっていったという。そしてこの夏。夏休みを利用してとある教室でもこのプログラムが開催されることとなったのだが…。有田篤はクラスで一番背の低い事をコンプレックスに待ち、それ故に周囲とコミュニケーションが上手く取れないことに悩んでいた。特に女子の前ともなると、緊張して何も話せなくなってしまう程だ。そんな篤のかすかな希望が、先日発表された自由参加型のクラス行事「野外学習」である。離島でのキャンプという事以外詳細はわからないものの、このプログラムによって自...
神社の神主である父親に育てられた少年・神木真理(かみきまさみち)。そんな彼が私立奏英学園に入学した日の夜、神社の境内に何者かが侵入すると言う事件が起こる。賽銭泥棒だと思った真理は、すぐさま外へ飛び出すのだが、そこにいたのは、昼間、学校の部活紹介で歌を歌っていた、軽音楽部の少女・明日葉さくらだった。父親が借金を作って失踪してしまい、突如としてホームレスとなったさくらは、野宿をする場所を求めて、神社にやってきたところだった。事情を聞いた真理とその家族は、このままさくらを放っておくことも出来ず、さくらに神木家で暮らすことを提案するのだが……。
私立汐見崎学園は、海沿いの中規模の地方都市にある学生数1000人程度のマンモス校。学習環境を重視するため、全寮制となっており、進学にはさほど注力しておらず、自由で幅広い教育をモットーとしている。特に課外活動が盛んであり、学生は必ず何らかの部に属することが義務付けられている。羽澄準也は二年になると同時に、この汐見崎学園へと編入してきた。いわゆる転校生だ。理由は……この春、汐見崎学園に入学した妹のここあの付き添い……。ここあは人見知りが激しく、年齢以上に子供っぽく頼りないため、準也のサポートが必要なのであった。早速、所属する部活動を決めるため、学園内を巡るここあと準也。そんな中、偶然通りすがった演劇部で準也は運...
相坂文樹はちょっとばかりゲーム好き・妄想好きではあるけれど、ごく普通の一般的男子…のつもりだった。春休み最後の日、達成感やコミュニケーションをゲームの中でやりきってしまうことに危機感を覚えた文樹は、新学期という区切り、遅まきながら部活を始めようと決心する。趣味で小説を囓る文樹は文芸部へと考えていたが…結局、決めたのは一字違いの『電芸部』それは…生徒会長のワガママで創られた実質ゲーム研究部だった。その部室があるという取り壊し予定の旧校舎へ行ってみると…なんと、部室の床から温泉が噴き出すハプニング!しかも、湯柱の中から裸の少女が現れ…ゲーム機から伸びるケーブルを文樹の胸に接続してしまう?意識を失った文樹が目...
薄暗い部屋の中で感じるぬくもり。絡み合う視線と指先。そばで微笑んでくれる彼女。結ばれた気持ち……そして身体。夢のように幸せな時間。…………あの場所には、俺がいたはずだった。俺の好きだった幼馴染は、親友の手で淫らに堕ちていく……