アドベンチャー
海と川に囲まれ、埋め立て地には近代的な高層ビルが建ち並ぶが、足元には古くからの下町も残る町。砂夜浜町。河口を望む香鳥臨海学園に通うおれたち男子学生たちは、黄昏れていた。男女比2:8、男が2で、女が8だ。何を悲しむことがある、と思うだろう。しかしそこにハーレムなどないのだ。男はほとんど「いないもの」として扱われている。「このままでいいのかよ」数少ない男友達が言った。いいわけがない。このままではこの先の学園生活が真っ暗である。あと二年もあるのだ。でも、どうすればいい?「つまりだ。皆に必要とされるようになればいいわけだろ。俺たちが目指すものは……ヒーローだ!」かくしてよろず事件を引き受ける非公式部活動「ヒーロー部...
“兼坂凛児(主人公)”は、ごくごく平凡な学生だったが、ひょんことから、美術館に飾られた時価数億円の「黄金ブラジャー」を奪取する、女性5人からなる「メケメケ団」に組み込まれてしまうのだった。人違いといっても、もう遅い。組み込まれてしまったんだから、しょうがない。そんでもって、「女が着ている状態の下着を奪う技」を下着専門の大怪盗クロッチから伝授された凛児は、なし崩し的に、過酷なミッションに挑むことに……。いや絶対無理だから……といっても後には戻れない。もう物語が始まっているんだから……。
ひょんな事から“私立ヴァンセンヌ女学園”にサンプルとして入学することになった主人公。女子校にたった一人の男子である主人公に、いくつもの難関が次々と襲いかかる。果たして主人公は、生粋のお嬢様──Filles de la Vincennes(ヴァンセンヌの乙女たち)に受け入れられるのか!?学園生活を共にしていく、上宮城瑠璃子、柳瀬このみ、野木民恵、目加田美月、妙義摩理香それぞれとの恋の物語を描いた『アナザーストーリー』。主人公を受け入れ、それぞれの未来を見つけていった理瀬、律子、綾佳、千帆の“その後”を描いた、それぞれの『アフターストーリー』。それぞれの思いを綴った9つの新しい恋の物語。
本土の南方に位置する織戸伏島。澄んだ海と緑豊かな自然に囲まれた観光地であるが、古くからの因習に縛られた離島でもあった。遥か昔、空から降ってきた大きな火の玉は、三日三晩、島の森を焼き、島民達も焼き尽くそうとした。漁に出た男たちのいない間、島を守る女たちは炎を鎮め、火の玉が再び暴れないように封をほどこしたと語り継がれる。現在でも、封印の過程は祭として行われており、少女が2人、一対の≪巫女≫に選ばれ、封印の儀式を行う。かつての巫女であった母親の消息を求め、高遠鼎という一人の少女が、巫女を選出するという学園――崎嘩女学園への転入届けを手に、織戸伏島へ辿り着く。明るみに出る島の秘密――祭事を司る松籟会という組織。...
主人公は妻と離婚し、娘3人(明乃&陽万里&暮羽)と、十数年前に引き取った親戚の子(星来)の5人で暮らしていた。そんなある日───またもや親戚の子を預かって欲しいという話が舞い込む。星来を預かった頃は妻も居たし、今更女の子が1人増えたってと安請合いしたが、今は妻も居ない。今からもう1人養うのは厳しいと考える主人公だが、その親戚の子(逸夏)は、既に成人、フリーターとして独り立ちしていて、娘たちも、姉妹が増える感覚で歓迎の雰囲気。……しかしそれは間違いだった!逸夏による、主人公への心無い性的アプローチを娘達が目撃し、娘たちに戦慄が走る。「今までずっとお父さんは私たちだけのものだったのに……!」このままではお父さん...
本田詩織は、最近、最愛の一人息子・隼人がなんだか不良っぽくなっているのが、悩みの種。つい先日も、派手な喧嘩をして現在停学処分中。どうすればいいのかと、親友の千鶴子に相談したところ、返ってきた答えは、「男の子が反抗的なのは、母親に構って欲しいから」「男の子って、好きな女性に苛められると、喜ぶのよ」「本当はあなたの息子も、苛められたがっているの」こうして千鶴子からのアドバイスに従い、詩織は愛を込めて、隼人へと性的な調教を開始する事に。
“江神真紅郎”には二つの顔がある。昼間は同年代の学生に囲まれ平凡な日常を過ごす一方、日が落ちると仕事をするため街へと繰り出す。真紅郎の仕事とは、人間の中に紛れ込む吸血鬼を狩ることだった。ある日の夜、いつものように仕事の依頼を請け現場へと向かうのだが、そこには野良吸血鬼に囲まれた一人の少女の姿があった。吸血鬼を片付けた後、気を失っている少女を保護し、自宅へと連れ帰りベッドに寝かせることにする真紅郎。しかし、この少女は人間ではなく……。ほどなくして現れたハンター、新たなる吸血鬼、そして……。様々な思惑が絡み合った運命は大きく加速してゆく。