アドベンチャー
将来の夢に向かって邁進していた或る日のこと、突発的に両親が銀婚式のお祝いにと海外旅行へ行くことを宣言する。寝耳に水の出来事に驚く昴と妹たち。両親のいない2週間、双子の妹の遥と永遠を守らなくてはと思い悩ます昴をはた目にこそこそと暗躍?する二人の小悪魔。なんとか初日を乗り切った昴は悲壮な顔でベッドに入るとすぐさま夢の中へと旅立った。そんな昴のベッドに忍び寄る二つの影。妙にナマ暖かな感触に目を覚ました昴が見たものは、丸裸にされた自分の男性器を奪い合うように握っている二人の妹の姿だった。慌てる昴を意に介さずどちらが先に昴とHをするか相談する妹たち。抵抗空しく二人に押さえつけられたまま、交互にHをしてしまうことに。...
遠く平安の時代から良質の樹木に恵まれ、林業で栄えた朧(おぼろ)の里。その一帯で生まれる女には美しい娘が多いと、古くから周囲の土地では語り継がれている。今は昔、霧深いこの土地に朧姫という絶世の美少女が居たという。美人が多いのは人々がその血を引いているからだと伝えられてきた。そんな地元の美少女らのことを、町の人々は親しみと郷土の自慢の意味をこめて「朧小町」と呼んでいる。時は現代。津馬恋市と名前を改めたこの町で、一人の少年と、宿命の血を受け継ぐ朧小町たちとの運命の物語が始まる。
花びらは遠く舞が上がり、空を桜色に染める……。「桜空」と呼ばれるその空は、願い事を叶えると伝えられていた。しかし、街の再開発により桜が減少した近年、伝説の空は見られなくなってしまった――。美術家の息子で、将来を有望視されている“天野涼”は、この街の代わり映えのしない景色、変わらない日常を、少ない友人たちと過ごしていた。そして、不意に起こった幼馴染“桜乃佳奈多”の入院。彼女がいなくなったことで、変わらないはずだった全てが瓦解する。その日を境に、涼の日常は加速度的に変化していくのだった……。様々な葛藤を抱きながら生活している少年と少女たちの物語。
ある冬の日、人が異形の怪物に突然変身し、周りにいる人々を虐殺するという事件が起きた。異形に身を窶しながらも、頭上に光輪を抱いたその姿は天使を想像させた。人が天使となり人を襲う。それはまるで人の終末を啓示しているかのような光景でもあった。人が変化した化け物の集団を率いるのが『フォーヘイロウズ』と呼ばれる、四人の天使のような姿をした怪物だった。彼らが何処から現れ、何の目的を持って人を襲うのか…それはまだわからない。だが、次第にその畏怖すべき存在は、人の世界を歪めていった。ゆっくりとだが、確実に。人類の脅威となる怪物達に対抗する人材を育成するために、魔力を持った者を集めた学園が設立された。来るべき「破滅の日」...
「……ここは、一体どこなの……?」私は見知らぬ部屋に弟の祐樹と倒れていた。見渡す限り記号のような模様のタイルが張り巡らされた正方形の部屋。部屋の中に窓はなく、扉があるだけ。自分の意志でこんなところに来るはずはない。だとしたら、誰かに無理やりここに連れてこられたとしか思えない。「確か、祐樹と病院の周りを散歩していて、それから……」それから――どうしたっけ?思い出せない。まるでそこだけ、記憶がごっそり削除されたかのように。ただ何かが必死に『ここから逃げろ』と訴えかけてくる。「祐樹、お姉ちゃんと一緒に行きましょう。一刻も早くここを出なくちゃ」そして私は祐樹の手を引くと、扉に向かって歩き出した。
主人公・高柳 慎(たかやなぎ しん)は鳳(おおとり)学園の応援団に所属する大学生。本人は応援団なんて全く興味なかったのだが、義理の姉である高柳 侑子(たかやなぎ ゆうこ)にムリヤリ入団させられている。応援団の歴史と伝統は長く続いているものの、現在の部員は主人公と義姉の二人だけの弱小部なので部費も少なく校舎裏の倉庫が部室となっていた。かたや応援団のライバルである学園のチアリーディング・チーム『パープルフェニックス』はここ数年全国大会で優勝をねらう程のチームに成長し、学園の期待も大きいため部費も多く、選手達専用の宿舎も備えて万全の体制であった。そのチームのエースに抜擢された雫石 ちえり(しずくいし ちえり)は、今...
舞台は、ニホム国の山あいの集落、多幸(たこう)村。村の中を流れる秘女川(ひめかわ)をはじめ、村のあちこちに、様々な妖怪が棲みつく。本来、妖怪たちは肉体を持ち、村の人間たちとも良好な関係を結んでいた。ところが、ここ1ヶ月ほど、急に妖怪たちが姿を見せなくなり…それが何か悪い予兆ではと心配した村長の作之進によって依頼を受けた主人公が訪れる。作之進は、「妖怪蒐集団・ニホム」の持つ技能で、気配だけはする妖怪たちと接触し、姿を消した理由を探り…可能なら、以前のような生活を取り戻したいと語るのだった。