アドベンチャー
「必ず、星が堕ちる夜には、不安なその空を眺めていた」。オレには恋人がいる。一つ上の先輩、“藍田奈美”。優しくて、頭が良くて、でもどこかおっちょこちょいで、オレはそんな先輩が大好きだ。永遠に続くかと思えた優しい時間。でも、わかってたんだ。ずっと好きだったからこそ、わかってたんだ。踏み出せない一歩。本当の心の在り処。……先輩の世界。あの日同じ空を見上げた先輩。ずっと近くに居ようと、オレは必死だった。
僕は、現役の大学生。商店街の奥にあるアパートで独り暮らしをしている。ある日の夜。寝付けなかった僕は、深夜の商店街を散歩することにした。そこで喫茶店の灯りがついていることに気づく。扉をあけると、そこには泥酔した喫茶店のママの姿が。死んだ旦那の思い出話をしながら、酒を飲み盛り上がる僕たち。気づくと、ママが僕にフェラチオを始めてきた!それからはじまる、喫茶店、八百屋、魚屋、花屋の奥さんたちとの性生活──。こうして、酒池肉林の日々がはじまっていったのだった。
『想い人、恋人からのアプローチが無くてお困りのアナタも、この「設置型・全自動セックスサポートマシーン」『ケダモノッ!』を使えば、そんな悩みなんて一発解消っ!さぁー、今すぐアナタもコールナウッ!』これだっ!!偶々、リビングでTVの通販番組を見ていた、奏、あいす、美希の相良三姉妹。奏の家庭教師である広瀬環にどうにかして自分に振り向いて欲しいと各自が考えていた矢先、この全自動セックスサポートマシーンを使って、環と既成事実を作ってしまえば、図らずとも恋人、あわよくば夫婦になれる…と考える、三姉妹。最初は各自が抜け駆けしようとしていたが、三人とも同じ考えをしていたため、各々の思惑は露へと消える。そして、話し合いの結...
【大阪再開発事業局】───。それは大阪の発展と財政再建を担う、機関の組織の一つである。大半が脛に傷を持つ局員達で構成されており、その詳しい活動内容を知る者はきわめて少ない。局長である俺、【倉嶋蓮司(くらしまれんじ)】は時として、『黒幕』と呼ばれ、大阪機関を実質的に動かす『裏の顔』と言われていた。【再開発局】、あるいは【裏機関】などと呼ばれるこの組織は、大阪の再開発や破綻した財政再建を、手段を問わずに裏からサポートする、非合法的な合法組織だ。いわゆる犯罪に値する行為も辞さず、あらゆる手を使い任務を遂行し、都合の悪い事はすべて揉み消すのだ。様々な特権を持つ局長の俺は、普段ロクに出勤もせず、面倒なことから逃れ...
【人妻・百合子編】愛する家族と平穏な生活を送っていた人妻・百合子。だが夫に連れられ、訳も分からず『倶楽部』に足を踏み入れたことで、その運命は暗転する!戸惑う彼女の前に、欲望に目をギラつかせた見知らぬ男が現れる。夫は彼に向かい、思わぬ言葉を告げる。「妻を…百合子を、抱いてくれ」愕然とする百合子に、肉欲に魅入られた男の魔の手が伸びる!彼女の運命は?そして夫の真意とは…!?【魔性・早希編】初めて『倶楽部』を訪れた男を待っていたのは、妖しげな雰囲気を漂わせる美女・早希だった。「あたしを、めちゃくちゃにして…」ムードもくそも無く、早速セックスを求めてくる彼女に引き気味の彼だったが、早希の濃厚な舌技や手技に欲望はと...
天童弘司は、展覧会で最年少受賞を記録した芸術の卵。天才的な画家と師事する叔母・佳枝の援助を受けて独り暮らしをしていた。仕事上の多忙を理由に母親の病床を訪れなかった父親を憎んでいたが、親子関係を修復する父親に戸惑ったものの、時を経てわだかまりが解けていった。大学進学を考慮して、父親の呼びかけに応え東京に帰る決意をする。その帰京を決めたことが引き金になったかのように、弘司の周辺で次々と不可解な事件が発生する…。
この春で通っていた学校がつぶれることになった俺は、四月から『とある有名な学園』に通うことになった。そこは漫画とか冗談でしか話題にあがらないようなお嬢様学校――つまりは女子校だったのだ。女子校といっても俺らが編入するから元女子校ってことになるんだが、ほとんど女の子ばっかりな上に、初めての寮生活<ひとりぐらし>、オマケに聖フランチェスカ学園には幼なじみが通っていて俺の妹まで入学することに!また春から平凡な毎日が始まるとばかり思ってたが、しばらくはタイクツせずに済みそうだ。きっと学校が始まったらすんごいお嬢様とお近づきなれるんだろうなぁ――そんなことをバカなことを考えながら俺は校門をくぐったのだった。――『聖...