シミュレーション
ここに一つの大陸があった。そこでは全ての面において男性よりも女性が優れており、男たちは家畜同然の扱いを受けていた。大陸に存在するそれぞれの国を守る重要な組織である『軍隊』。その中枢はもちろんのこと、全ての重要なポジションは、無論、全て女性が占めている。男は軍隊という組織内では、まったく使えないただの『駒』にしか過ぎない。過去に地雷原を切り開くために、そこを行進させられたということもあったほど、その扱いは酷いものがあった。そんななか、ある国に出現したひとりの男によって歴史が動き始める・・・
主人公は、大国オレイクスの若き皇帝。ある日、彼は謎の美女と出会う。彼女は偉大な賢者に悪しき存在と認定され、その肉体と精神を封印されてしまった。主人公がであったのは、大樹に封印された彼女の精神。会話をすることはできても触れることはできない。彼女に一目ぼれした主人公は、彼女を自分の后にするため、封印された彼女の肉体を探し出すことを誓う。
その大陸では、常に領土を奪い合う争いが耐えることはなかった。いつから始まり、発端はなんだったのか……それはもう誰にも分からない。ただ一つ、はっきりしているのは、その戦いが今もなお繰り返されているということだけだった。この世界には、何万、何十万人いう軍人がいる。しかし、その中に、男はひとりもいなかった。そう、この世界では軍人は女性だけの職業なのだ。男は知能的にも精神的にも女性より劣る……というのがこの世界の定説であった。この永遠とも思われる戦いが繰り返される中で下等生物である男に戦いは任せられないのだ。
そこは人間と魔族が存在するファンタジー世界。フィーリス城の主、フェルザーもその魔族の1人である。ある日、うさ晴らしのため一暴れしに行った町で人間たちのこざかしい妨害にあってしまう。フェルザーは、完全に自分の支配下に置くべく、ついに立ち上がる!まず手始めに、すべての人間たちに真の恐怖を植え付けようと計画するが手下の兵はまるで役に立たず、人間にまで負けるというトホホな有様。だがそのとき、城に攻め込んできた女魔族を捕まえて襲ったところ、偶然生まれた子が手下に比べて優れていることが判明。かくして、史上最大の侵略と繁殖が開始されることになるのだが他の地域を支配する魔族や人間たちがこれを黙って見過ごすはずもなく、次...
この地を治めるヴァロア公の娘ファナに恋した男がいた。身分違いの恋、しかし順当に手柄を立てていけば身分の差は縮まるはず。だが8月のこと。「ファナ姫は来春に隣国に嫁ぐことが決まった」崩れてゆく心のなかでカレイドはファナを掠うことを決めた。今までに貯めた金で「跳躍」の魔法を闇魔導師の老婆から買った。一回限りの瞬間移動の魔導。「誘拐はうまくいくじゃろうて。だがの、一月後には勇者がお主らの前に現れるぞよ」勇者はお主の気持ちなど微塵も汲みやしない。姫さんがどう言うかだけじゃて。ひっひっ…それでも買うかね?」ハネムーンの時間は30日しかない。それを承知の上で姫を掠うのだ。そして謁見の時。用意していた煙幕を焚き、跳躍の魔...
舞台は1930年代の旧満州国・チチハル。主人公・冠樹繁彰は、養父・寛人の命令で元ロシア貴族の親子を調教することになる。これまで幾度となく女性の調教を手がけてきた彼であったが、この親子…母オリガ、娘タチアナに対しては、今まで感じたことのない気持ちを抱いてゆく。メイドのロゼッタや調理人の璃瑞らとの交流をまじえ、三ヶ月にわたる調教を行なう繁彰。その先に、彼や女性たちを待ちうける運命とは?
魔族の血を引く半魔人として生を受けたリウイ・マーシルンは、人間族の暴力と勇者の侵略によって両親を失った。その復讐を終えてから四年…。魔族と蔑まれるリウイが王となったメンフィル王国は、カルッシャ王国を始め諸国によって封鎖となる。やがて側近の尽力によって大封鎖は解除に至るものの、和平会談に赴いた先でテネイラ師殺害の罪を着せられるのだった。心の中の光と闇に翻弄されながらも、王として決断を迫られるリウイ。それによって導き出される未来。寄り添いながら見守る王妃イリーナや、時には敵味方になって戦っていく戦士や姫達。幻燐戦争…。後にそう呼ばれる戦いは、カルッシャ王国の姫将軍エクリア・テシュオスに隠された、誰にも明かす...