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学生時代からの彼氏と清い付き合いを続けている少女、及川美羽。大学に入学したばかりの彼女が加入したのは、インカレテニスサークルとは名ばかりの、関東最凶のヤリサー『ラブオール』だった。証拠写真を撮られ、集団で、彼氏の前で、ところかまわず繰り返される行為。止めどなく与えられる快楽の日々は、少しずつ少女に変化をもたらしていく…
ゆっきー、いま暇なんだよね?お願いだよ、わたしのこと助けてくれない…?陸上部のホープであった悠希は、怪我により、全国大会への出場を断たれてしまう。気晴らしにと遊びに来た渋谷で、中学時代の友人、真子に再会する。真子は、援交でお金を稼いで生活しているという。ホストの売り掛けを返済するために、悠希は一緒に援交して欲しいとお願いされるのだが…?意に沿わぬ援交に、すこしずつ蝕まれていく少女。止めどない興奮の行きつく先は…?ごく普通の学校生活を行っていた少女、悠希。しかし、ほんの僅かな切欠で、処女の身のまま援助交際に手を染めはじめてしまう。すこしずつ崩壊していく日常。やがて嫌悪感を抱いていた行為が、すこしずつ少女の...
高鳴るリズム響けばキラキラ光る。前島鹿之助はミッション系の学校『欧美学園』に通う学生だ。部活にも顔を出さず、受験勉強にも身を入れずにアルバイトにばかり精を出すちょっとダメな毎日を送っている。そんな彼が、バイト先でかなり変った女の子『椎野きらり』と出会い思いがけずパンクバンドを結成してしまうところから、鹿之助の物語が始まるのであった。バンドのメンバーは、鹿之助、きらり、幼馴染の『石動千絵』、それから病弱な資産家令嬢の『樫原紗理奈』。バンド名は第二文芸部。昨日楽器を始めましたファッキン!彼らは、存在感のほとんどない、もう廃部も決定してしまった『第二文芸部』の部員たちである。最後の晴れ舞台、文化祭で目立つため...
「あなた」は気づけば、古ぼけた屋敷にいた。目の前には、「あなた」を旦那さまと慕う、翡翠の目をした女中がいる。しかし「あなた」には記憶がなく、自分が何者なのか分からない。そんな「あなた」に、女中は屋敷で起きた数々の悲劇を見せるという。そこに、「あなた」の痕跡があるかもしれない……。最初の扉は1603年。豊かな薔薇が咲き誇る、美しい時代に、仲睦まじいローズ兄妹がいた。彼らには一切の不安も、不幸の陰りもないように見えたのだが……。二番目の扉は1707年。その時代、屋敷は荒廃していた。その屋敷に住み着いた獣は、平穏な世界を望むもののやがて獣本来の暴力性を抑えられなくなり、虐殺に走ることとなる。三番目の扉は1869年。この時...
氷堂伊吹。容姿端麗頭脳明晰且つ生徒会長の完璧美少女。それが僕の憧れの先輩だ。ここ氷王学園に入学した僕の前に現れた彼女に一瞬で心奪われた僕は、そんな彼女に少しでも近付きたくて、空きのあった生徒会書記にガラにもなく立候補した。運良く他の候補がいなくて書記になった僕は、自分でも驚く程に伊吹会長のためにがむしゃらに働いたんだ。その甲斐あって、彼女の信頼を少しでも得られた僕は、事あるごとに会長のお供をするようになり、そんなある日、旧倉庫の作業を一緒にすることになって……そしてあの衝撃の事件へと遭遇することになるんだ………晴れた昼下がり。生徒会作業として旧倉庫の片づけを伊吹会長とすることになった僕。二人きりの作業が...
そのとき、僕と千紗との距離は、何メートルだったんだろう。1メートル?それとも、10メートル?「そーちゃーん!オレンジジュースでよかったーっ?」「ち、千紗っ!あぶないっ!」手を伸ばしたけど、その距離は縮まらなかった。そしてその距離は「なにー?きこえな―――――どんどん遠くなって「ち……さ…………?」ついには見えなくなってしまった。目の前で朱色に染まる千紗。道ばたをころころと転がる、オレンジジュースの入ったカップ。しかし僕は、なにもすることができなかった。近づくこともできなかった。あの日から僕は、オレンジジュースが飲めない。西暦2056年――質量をもったホログラムを生成することができるコンピュータアクアがパソコン...
三王家により分割統治された大陸(エディン)。しかし、エディン歴1014年、ニサンの月、平和と豊穣を祝う大祭儀の最中、突然、三王家の一つである「エリム王国」が、「ラルス王国」に攻め込んだことによって、エディンの平和は終わりを告げる。「エリム王国」の侵攻によって、ラルスの王・ナディムドが倒れ、王太子であるバアル(主人公)も裁きの塔に幽閉される。暫くの時が流れ、バアルの元にアズと名乗る女性が現われ、選択を迫る。このまま囚われの身のまま死ぬか、それとも亡き父王の最後の言葉「世界を救ってくれ――」の真意を確かめ、そのように生きるか、を……。