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『臨時ニュースをお伝えします。今日も桜が満開でしょう』テレビから流れる、いつもと変わらないニュース。春という名前の時間が、今日も流れていた。「さーくん。部活、なくなっちゃったんだっけ?」昨日、2238年度の始業式と入学式が行われた。そして、部活始業の日でもあった。「なんかよくわかんねーけど……廃部になってた」田舎町の学校の水泳部だからって、あんまりな扱いだ。「だったら、生活部に入らない?楽しいよ!」つばめの表情は、この時を待ってました!と、いわんばかりの笑顔だった。「めーは、いつも生活部のことを話するけどさ。一体、どんな部活なんだ?」「うーんと、簡単に説明すると……生きる活力を探求する、楽しい部のことだよ!...
レオニードは北欧のとある寂れた街で探偵業を営んでいた。ある日、覆面の女性が1人の女の子を連れて彼の元へやってくる。「彼女にかけられた催眠を解いて欲しい」畑違いの依頼内容だと断るレオニード。しかし覆面の女性はRevolverを取り出すと、それをレオニードに向ける。「今し方、1人殺してきた所だ。聞き入れられないのなら、貴方もここで死ぬことになる」やむを得ず、レオニードは盲目の少女の催眠を解きに掛かる。彼女の記憶を取り戻していくウチに、一つの大きな真実に行き当たる。
ドッカーーーーーン強大な爆発と、数秒後に衝撃音と爆風が押し寄せる。「きゃああああ!」さすがのキューティア達もあの爆発をまともに食らったら無事では済むまい。「探せー!」「イー!」怪人イカデーモンの命令を受け、俺達戦闘員は爆心地へと向かう。ガレキの影で気を失っているキューティアピンクを発見。俺達をさんざん苦しめてくれたにっくき敵だ。女の子「う……ん……」胸に輝いている変身アイテムから光が消え、変身が解ける。主「こ、この娘は!」まだ年若い女子校の制服姿のその娘は、オレが毎朝通勤で使っている電車でよく見かけている子だった。老人や困っている人に親切で、痴漢には容赦しないその姿を密かに見守っていた。この娘が、キュー...
煙霧が年中を通して支配する街、大都市フェイトデリー。この霧と蒸気の街に、うごめく黒い影があった。「鬼(ペイガン)」──輪廻転生の輪に乗れなかった忌むべき存在。魂の欠落が生む、人に似て人に在らざる存在。しかし、人々を恐怖に陥れる「鬼」を狩る者たちがいた──戦う葬儀屋、「ツアンバッハ葬儀社」ここに一人の新人が傭われる事になる。彼の名はレギナルト・アーベライン。……吸血鬼である。
小説、コミック化、TVアニメなど、様々なメディアによって大きく取り上げられ、その世界を広げてきた神曲奏界ポリフォニカの新作プラスディスクが登場!コーティの以前の契約者、クチバ・カオルの過去が明らかに……!?今までキネティックノベルで語られた学生時代と、小説で描かれている社会人編をつなぐ話となっております。
おっとりお姉さん“清川蛍”。勝ち気な妹“清川鮎”。そして、この可愛い双子の母親、美人で未亡人な“清川梢”。祖父の死をきっかけに彼女たちと一つ屋根の下に住むことになった主人公“藤田聡”は、特にとりえのない平凡な大学生なのに、なぜか彼女たちの熱烈歓迎を受けることに。鮎「お風呂はいろっ、おにいちゃん♪背中流してあげるね?」蛍「あ、鮎ちゃん!!なにしてるのよお!」鮎「はいはい、分かったよ、もう、お姉ちゃんはうるさいんだから」蛍「むぅう〜っ、おにいちゃんも、鼻の下のばさないの!」スク水・ブルマは当たり前、演劇部で衣装係をやっている妹の鮎が繰り出すコスプレ衣装もまじえて、なんでもありの積極的なラブラブ・アプローチ♪...
どことも知れない世界の、どことも知れない辺境の荒野に佇立する巨大な『駅』。幾つもの駅が集合した姿であり、一つの都市ほどの広がりを持つそこの片隅で、その日暮らしを送っている『二人だけのサアカス団』。団員は座長の少年、オキカゼ・Bと、相方であり一人見世物である三眼の女、沙流江だけ、だ。この二人、小さな移動舞台で辺境各地を巡り、怪しげな興行を行っていたものの、この駅まで辿り着いてとうとう移動舞台が動かなくなってしまい、以来しみたれった停滞の日々を余儀なくされていたのだ。───どうにか一ッ旗、上げてぇよなあ。こいつをもう一度、動かしてよう──────だねえ。なにかこう、派手に人目を惹く、大一番をやらかしたりてさ...