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ボーイズラブ

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「カフェ・リンドバーグ」は一等地に店をかまえているわけではなく、大きな店でもないが、おいしいケーキとお茶や軽食が楽しめる雰囲気のいい店として口コミで人気を呼んでいる。従業員はマスターを含めて四人。そこにさらにもう一人、新しいバイトとして篠原智裕が五人めの従業員として加わった日から、物語は動きはじめます。


一人暮らしをはじめて数ヶ月、ある日、町で見かけた外国語学校の宣伝チラシ。彰人は漠然とした目的だが母との再開のためと、学校入学を決める。その夜ひとり町へ繰り出した彰人は、町の外れで古い日本家屋を見つけた。その庭にたたずむ人影。彰人の目に映ったのはその家にはおよそ不釣り合いな若い外国人の男だった。彰人と目が合うと、男は優雅に、にっこりと微笑みかける。その妖艶さに、彰人はただならぬ妖気を感じて慌てて踵を返した。なぜかそのときの光景が、男の妙に光る眼が忘れられない---。そして外国語学校の初日、教室に現れたのはノエル・シドーと名乗るその男だった。教室では明るくひょうきんで生徒みんなに好かれているノエルを見ていると...


遥かなる昔、大いなる聖戦ののち、世界は二つに別れた。善なる王国と、邪悪たる王国。そして、悪の王国は遠い地の果て、地の底に追いやられ、世界は善なる王国のもと、何百年もの繁栄の時を迎える。その王国の名は、白の王国ビアンカ・ハイランディア。聖なる血族の子孫、白の民の美しい国。国王ベネディクト・アル・ランドローディ13世が統治する、平和な国であった。王国には二人の王子がいた。兄王子、ローランド24歳。弟王子、アルトロッド18歳。兄王子は第2王妃オッタビア・マルリッサの子。妾腹の子ゆえ、王位継承権は弟にあった。しかし、そんなことは二人の不仲を招く理由にはならなかった。そう、あの日、優しかった兄が豹変するまでは・・・。


蒼黒の物語から数年。世界は少しずつ平和を取り戻していた。町々は復興し、魔物に家族や愛する人を殺された人々もその哀しみを乗り越え、新しい愛情を育んでいた。すべては、終わったかのように見えた。国王として、日々慣れない執務に追われるアルトロッドのもとに、ある日一通の書簡が届けられる。『私を、教会から除名して欲しい』その書簡を目にした瞬間、アルトロッドの顔色が変わった。「兄さん、僕はまた…黒の王国へ行かなければ」その書簡は一体誰が送ったものなのか、そこに書かれた謎は…今ふたたび、世界は動き始める。


春秋戦国時代の趙国。主人公・相如は、第二皇子である恵珂に仕えている兄・繆賢に呼ばれ、宮殿へ上がることになった。幼い頃から、誰からも好かれる優秀な兄を尊敬し、自分も兄のように、と思っていた相如は、喜んで都へ向かう。それから一年。相如は兄とともに恵珂に仕え、充実した日々をおくっていた。恵珂は、孤高で、まったく他人を寄せ付けない。だが、兄・繆賢だけは特別なようだった。繆賢と恵珂は、主従ではあるが、親友ともいうべき関係。そんな二人をうらやましく思いながらも、時折、恵珂が見せる寂しそうな表情に、相如はなぜか心を奪われてしまう。知らず知らずのうちに、相如は、恵珂にひそかな想いを寄せるようになっていた。そんな時、父・...


春秋戦国時代、燕の国。世継ぎの皇子である主人公・昭洸は、宰相の子之の計略により父を殺され、自らも処刑されそうになる。そんな昭洸を救ったのは子之の養父である腹心・郭隗だった。子之は昭洸の弟・檜光を王位につけ、執拗に昭洸の命を狙う。互いしか信じられない逃亡の旅で、いつしか昭洸と郭隗は主従を越えた絆で結ばれていくのだった。そして、たくさんの味方を得て、ふたたび子之のいる王都・薊をめざす。王になると決意し、自分の心を閉じ込めた昭洸。子之への情と昭洸への愛の間で苦悩する郭隗。求め合う二人の想いは次第にすれ違っていく。そんな時、燕の不安定な情勢に、隣国・斉が動き出した・・。


紀元前3世紀燕国。後の戦国七雄に数えられるこの国の初代皇帝が没し、その跡継ぎに「昭洸(主人公)」が選ばれると、それを快く思わない奸臣たちと異母弟である「檜光」を宣揚する宰相の「子之」により、「昭洸」は暗殺されそうになる。そのとき「子之」の義父であり一騎当千の将軍であった「郭隗」によりからくも難を逃れ、「郭隗」と逃亡を敢行するのであった。その間にも「子之」による追っ手に何度も襲われる中、「郭隗」との絆を深める「昭洸」であったが、宰相「子之」の本当の目的とその背後にある強国「斉」の陰謀にはまだ気付きはしなかった・・・。


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