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蔵
とある地方都市の郊外にひっそりと建っている、古く大きな数寄屋造りの屋敷に住む主人公・大輔は、女家族三人と不自由のない幸福な日常を送っていた。しかし、彼にはかすかな不安材料があった。小学校以前、すなわちおおよそ十年程前の記憶が全く無いのである。彼の頭部には、髪で隠されてはいるが大きな傷跡がある。医者や家族から、それは「交通事故で大怪我をしたときの手術跡であり、その怪我のせいで記憶も失っているのだ」と説明されている。自分の謎を探ろうと土蔵に侵入した主人公は、ひたすらに写真を求めた。幼時の自分が家族と一緒に写っているものは無いのか……と。やがて秘密の収納らしき場所から一枚の写真を発見することが出来た。その写真はなにかの文書のファイルと、怪しげなビン詰めの粉末とともに収納されてあった。その写真には目を見張る光景が写されており、ファイルには驚愕の事実が記されてあった!!
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