Apocalypse
作品情報
太陽も月も無い、鉄に囲まれた恒常の世界「アグノシア」。そこにすむ人々は、機械で制御された自走管理機器「執政者(アーコン)」の管理下の元生活していた。彼らは自分達が管理されているということに何の疑問も抱かず生きていた。意思、人間らしさ、そんな物が欠如した世界で暮らす少女「リシェ=バッケンブラゥ」彼女は周囲の無気力な感覚に感化されていない、この世界に於いては稀有な存在であった。彼女は常に世界に対しての興味を持っていたため、禁忌とされる「上階層」のことを調査、研究していた。彼女の生活する、アグノシア第七階層。そのさらに下層には「タルタロス」と呼ばれる、誰も近寄らない辺鄙な場所があった。天才科学者であり、世界に敵対する「異端者」であった父「ツァラトゥストラ」の手記(今となっては遺言)から、娘であり同様に科学者であるリシェは何かの眠るとされる「タルタロス」へ向かう。少女はそこで「冷凍睡眠(コールドスリープ)」に伏していた人物「アッシュ」を発見し、蘇生させる。目覚めて間もない彼に襲い来る「執政者」。それを「回転する刃を持つ重機」と「形骸変化させた右腕」によって難なく撃退してしまう。驚くリシェ。さらに、破壊された「執政者」の残骸から、立ち昇るように映し出される少女の映像に再び驚く。彼女は「サクラ」と(彼らの頭に直接)名乗り、「アグノシア」の上階層に来るように促す。自分が目覚めたタイミングと上階層にいる「ある女性」のことが気にかかるアッシュ、そして常日頃、上階層への興味を募らせていたリシェはにべも無くそれに従うことになる。かくしてアッシュとリシェの二人は、幽幻の少女「サクラ」に導かれてアグノシア上階層を目指すこととなる。果たしてその先に待ち受けるものは何か?アッシュが気にする「あの人」とは?彼らの前に立ちふさがる七人の神「ヘプドマス」の真意とは?仮面の男の正体は?リシェが世界の真相を知った時いったい何が起きるのか?結末は弾幕と鉄塊の彼方にある。